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FELT Z25は死なず!、10速のまま32T化にチャレンジ [自転車本体]

ほーら、やっぱり13日に出かけておいて良かったようです。
結局休暇中はほとんど関東地方は雨模様というありさまのようで、本日も宇都宮市は夜中から雨が降り続けていて、とても出かけられる状態ではありません。
体の方は出かけられるようにしっかり仕立ててあったのですが、お出かけNGとなってしまいました。

さて、出かけられなければ必ず何か自転車いじりの悪巧みが進もうというもので(笑)、先月から色々と調べて計画していた、「10速のまま32Tのスプロケが使えるのか?」を試すことにしました。
ご存知のとおり、11速になってから、最大32Tのスプロケが用意されていて(現在34Tもある)、ぶっちゃけた話、11速化すれば話は早いわけで、アルテグラのR8000シリーズが販売されて、6800シリーズは在庫一掃で新品半額なんてものも見かけるので、ある意味チャンスなのですが、ここは人と同じことをするのが大嫌いな天邪鬼としては、10速のままなんとか32Tが使えないかと、ゴソゴソ調べていました。

ロードバイクに32Tのギアなどは邪道であることは良くわかっています。
30Tのときも「ヘタレのギア」とか「乙女ギア」と揶揄されていましたが、山間部で10%を超える勾配が続くときなどは(時には15%以上の勾配が続く事も)、降車しないで回して凌げる効果は本当に大きいです。
まあ、自分を鍛えたり減量すればよいだけなのですが(苦)、昨年の「十和田ロングライド」で、獲得標高3000m超の後に現れた、延々と続く15%越えの勾配のとき、自分だけでなく、さすがのベテランライダー達も降りて押し始めてたくらいで、このとき「後一枚軽いギアがあれば!」と天を仰いだのを思い出しました。

で、ネットなどでいろいろな方法がある中、シマノのパーツ構成で無難にできる定番として、リアディレイラーを大きいスプロケでも変速できる、「ロングゲージ」のRD5701GSにして、スプロケットはMTB用の10速のディオーレXTのCS-M771-10の11-32Tの組み合わせで、チェーンは新調で10速用のCN6701を購入しておきました。
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組み込むバイクは、何にしようか迷いましたが、万が一失敗してしまっても全く影響がないということで、F5の登場でメインバイクから2度目の引退をしていたFELT Z25に組み込むことにしました。
Z25はF5を組むために、サドル、シートポスト、クランク、ホイールなどが剥ぎ取られた状態だったので、まずそれらを他の部品でまかないます。
クランクは最初F5につけていたFC6650アルテグラSLが入れてあり、シートポストは在庫品のトライゴンのカーボンのもの、サドルはF5の例の「カーボンハンドルポッキリ事件」で同じくこすれてダメージを受けてしまっていた、スペシャライヅドのトゥーペを補修して使います。
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転倒のときに横をかなりこすったようで、表皮がはがれて下地も欠けています。

そこで、レザー製品の補修用レザーシールを購入します。
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適当に切ってシールのように貼るだけで、お手軽にレザーの補修が出来る優れものです。

やや色味が違いますが、座って見えない部分ですし個人的には何の問題もありません。
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購入すれば17000円近いけして安くないサドルですが、こうやればしばらくは使うことが出来るでしょう。

シートポストに組みつけておいて出番待ちです。
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さて例のディオーレXTのスプロケですが、以前使っていたCS4600の30Tのスプロケがまるで「文鎮」みたいにズシリと重かったので、MTB用ということである程度覚悟していましたが、結構軽量でした。
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ホイールは最近出番がめっきり減っているWAZOOに入れてある、MAVICキシリウムエキップ2007年モデルをはずして、清掃とハブのグリスアップを施してXTのスプロケットを組み込みます。
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このあたりはまったく難しいところもなく、順調に進みます。

さてディレイラーですが、さすがにショートゲージのRD5700SSでは、30Tまでは調整で何とか成りましたが、
32Tは無理だろうと、「ロングゲージ」のRD5701GSに交換です。
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比べてみるとガイドプーリーのアームの長さが顕著に違うほかも、取り付け角度や形状など微妙に違っていて、大きいスプロケットや、フロントのトリプルギアでの稼動範囲の拡大に対応しているようです。
プーリーは、もともとデュラエース用のベアリング入りに変えてあったので、SSからGSに移植します。

取り付けや調整そのものは、シマノの規格外の使い方なので、さすがに「ポン付け」というわけには行きませんでしたが、稼動範囲の調整やワイヤーの取り回しなどを工夫して、そう難しいこともなく、普通に稼動してくれました。
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チェーンは30Tのときより32Tで2コマ長いだろうという適当な理屈で(というより購入したチェーンは116コマでちょうど+2の長さだった)そのままの長さで張ってみましたが、まあいけるようです。
あるいはあと一コマ短くした方が良いのかもしれません。

ペダルですが、実はZ25は1回目に再生したとき、「歩けるSPDシューズがはける、ツーリングバイク」というコンセプトで組んで、これで何度か泊りがけの長距離ツーリングに使って重宝したのと、イベントなどによっては(ポターリング益子など)、ガッチリ走ることが目的でない短・中距離のイベントで、頻繁にエイドステーションや観光名所に立ち寄る機会もあり、SPDペダルを取り付けました。
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とりあえず組みあがって試走したいのですが、雨が止まないので、ブレーキや変速系の稼動確認で近所を一周だけしてきました。
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問題の32T化は、10速でも何の問題もなくできるということは証明できたようです。
32Tの効能については、またの機会にレポートしたいと思います。
この天気では夏休みの間は無理そうですね。

Z25も、引退したとはいえ、最初の「とりあえず形にしました」からは随分色々なところに手が入っていて、今でも十分な・・・・というよりF5がこなければ今でもロングライドイベントなどで使っていたはずですから、悪いわけはありません。
昨年はこいつでBRM400kmも完走しているのですしね。
まあ、なんだかんだ言って、人生で始めて自分のお金で買ったロードバイクですかし、思いでもたくさん詰まっていますから、部品を剥ぎ取られた姿を晒しているのを見かねた・・・・というのが本音の部分です。
通勤用にもサブバイクで登録する予定で、まだまだ活躍してもらうことになりそうです。

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コメント 4

イシム

レザーシールいいですね!
僕も愛用のサドル捨てるか迷っているのがあるので
もう少し延命させてみます^o^
by イシム (2017-08-16 11:19) 

soraneko

イシムさんへ

レザークラフトの材料で何とかなるのかなといろいろ探したのですが、「補修」のワードでこれが出たので購入してみました。
耐久性は未知数ですが、しばらく持ってくれれば十分だと思います。
by soraneko (2017-08-16 13:04) 

大型中年

SORANEKOさま

コメントが遅れ申し訳ありませんでした。
平均勾配15%の連戦連敗の表和田峠をきちんと登るには、もう30Tしかね~だろうな?と思いつつ、なかなか27Tを変えることができず時間ばかり経っています。
その中、会社のツーリング同好会のメンバーで僕より年が上の還暦の先輩が、「和田峠を制覇したよ!」と連絡あり。 すげーショックだったのですが、どうも話の前後をつなげると、30Tで登ったようです。 それを聞いてから27Tで絶対登ってやると思いつつ
、30Tで登ったってタイホされるわけないし、楽しいヒルクラができればどうでもいいわけで、私の人間としての了見の狭さを感じています。 やはり、ここは30Tに交換して、表和田を制覇するのが正解ですが・・・・、もう一回だけ27Tで粘ろうかなと思っています。(笑)
その前に、体力戻さなければ、ヒルクラも楽しめないので、少しでも戻したいのですが、好天気が悪いと待つしかありませんね。
あいにく19日は出勤の土曜日で☓なので、次の26日に賭けてみようかなと思っています。
by 大型中年 (2017-08-17 20:32) 

soraneko

大型中年さんへ

結局ローギアにするわけですが、このパターンだとヒルクライムの場合などほぼ確実位にタイムは落ちてしまうようです。
挑むという観点では、重いギアのままでそれを回しきる脚力と心肺機能と、これが肝心ですが「自己ベストタイム更新への執着心」が不可欠のようで、これを失ってしまったら、ヒルクライムに挑むことはできません。
なのですが(笑)、ロングライダーにとっては、その激坂を如何に足の消耗を最小限度に抑えて乗り切るかということのほうが重要になるわけで、
地元のブルベのベテランさんも、険しい山岳コースの場合などは、迷わず32Tを投入しているようです。
30TまででしたらRD5800SSの、ショートゲージでも調整で使用可能で、ただチェーンは伸ばさなければいけませんのでスプロケとチェーンさえ購入すれば比較的ローコストで・・・・・とここまで書いて思い出しましたが、11速だと5800や6800は、11-28か、11-32しかなく、ショートゲージだと11-28しかありませんでした。
新しい「アルテグラR8000」だとCS-R8000のスプロケで、11-30の設定があります。
by soraneko (2017-08-17 22:20) 

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