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PCX125はお財布に優しいロングツアラー? [オートバイ]

まあ、たかだか125㏄のスクーターでロングツアラーとはおこがましいですね(笑)

高速道路や自動車専用道は乗れませんし、動力性能もたかが知れています。


ただ有難い事に最新の欧州の環境基準をクリアしているだけに、燃費性能が良いのと、8.3リットルのタンクが有るので、400㎞近くの航続距離があるのは確かで、高速道路を使わない移動の場合、ほとんどマル1日走れる距離であり、最近の自分のように、「お金は無いけど時間はタップリある」人間にとっては有難い話となります。


今回は燃費の為ではなく、今後のロングツーリングに備えて「山越え長距離」に慣れておこうと、福島県の只見、JR只見線の只見駅を目指して、往復で300㎞の山越えツーリングを行いました。


ルートとコースの高低差は以下の感じになります。

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ログは帰路の途中で止めたので、分水嶺のある大きな山越えを約6回こなすコースで、日光のいろは坂のようにくねくね空いた山道ではなく、長い坂道を延々と登って降りていくという、もしこれが自転車なら相当いやらしい(苦笑)感じのコースに成りますね。
基本は栃木県の日光から福島県の会津に向かう国道121号、通称「会津街道」と、福島県の田島から只見に向かう国道289号線を通る事となります。
連休のこの時期は、この辺りの山も芽吹き時で、奇麗な新緑を楽しめますし、交通量も少なく、バイクのツーリングにはもってこいのルートでです。
ただ、PCXの場合、勾配が厳しくなってくると流石に余裕が無く、早い流れには乗れなくなるのは仕方が無いことで、原因はバイクだけでなく、自分の体重のせいもあります(苦笑)
あと5ps、いや3psもあれば随分違うかなという事は、その辺りに160の意味が(高速に乗れるメリットも含めて)あるのかなとは思いました。
さてとにかく信号も無く、ひたすら走り続けられるのは気持ちが良く、2回のトイレ休憩だけで、さして疲れも無く只見駅に到着してしまいました。
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ここは「乗り鉄」で何度か来た事が在りますが、2011年に豪雨で鉄橋が流され、会津川口から只見まで不通になっているので、此処に来たのは11年ぶりとなりますか?
初夏のような気温でしたが、ここはまだ残雪が見えます。
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近くの神社には桜も咲いていて、冬と春と初夏が一度に味わえるような感じでした。
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超ローカル線で採算など見込める目途は立たない只見線ですが、特に冬季は日本有数の豪雪地帯で道路網も寸断されることしばしとあれば、鉄道が沿線住民にとっては生命線であり、鉄橋が何本も流されて費用もかかるとあっては「民間企業」のJRは当然のように廃線を検討していましたが、福島県のバックアップを取り付けて復旧工事が始まり、なんとか今年中には全線開通のめどが立ったとのことです。
この奥会津は、10年以上前に自分が来たときは、何とも日本の原風景が広がっている様な感じと、まだ「観光スレ」していない地元の方々の暖かさが非常に好印象の場所で、また乗り鉄で、出来れば数日宿泊してみたいです。
さて昼食はという事に成り、探してみたところ町はずれにある小さなスキー場のレストハウスが営業しており、そこに行ってみました。
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なんでも今年からスキーシーズンだけでなく通年で営業を始めたとのことです。
洗練されたレストランと言う感じではなく、いかにも田舎の公共施設の食堂という風情で、失礼ながらあまり期待はしていなかったのですが、900円でソースかつ丼を頼んだところ、厚みが在り柔らかいカツと、絶妙な甘みのソースが良くあっていて、なかなか美味しいソースかつ丼でした
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ちなみにわかめの味噌汁も美味しかったですね。
あとデザートに250円の「ミニソフトクリーム」を食べましたが、これも値段からくる予想に反して、濃厚で滑らかなソフトクリームで、「全国ソフトクリーム食べ歩き同好会会長(自称)」(苦笑)も満足の一品でした。
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帰路も特に何処かでお土産を買う事も無く、淡々と走って帰りましたが、自宅に打擲前に給油を済ませると、313㎞走行して、満タン法で5.77リットルと、燃費は54.24㎞/リットルと、2名乗車(120㎏)の60㎞低地燃費に近いスコアが出ました。
幾ら信号が無くストップ&ゴーが少なかったとはいえ、ほとんど車の流れに乗って、山越えではほとんどスロットルを全開近く開けて走行していたことなどを考えれば、かなり優秀であるといえます。
今のところ動力系には何も手を加えておらず、オイルも指定銘柄で、ケミカルも利用していませんから、純粋にこれがこのバイクの実力なのでしょう。
ちなみにこのPCXは燃費計があるのですが1リットル当たりの距離ではなく、欧州で使われる100㎞の消費量と言うややっこしいもので、ちなみに大体2.0、つまり50㎞/リットルの燃費を示していて、「こりゃメーター誤差」かなとも思いましたが、メーターの距離表示は意外と正確で、GPSロガーとほとんど変わらず、ガソリン量も在ら満タンに入れて、同じ人間が同じ量のガソリンを入れるという「満タン法」で計測した物なので、この燃費計もどうやら正確だということが分かりました。
ガソリン代は当日レートで165円/リットルでしたから税込みで1065円で、自家用車なら燃費が15㎞/リットルなのでガソリン代は3787円、鉄道でJRの在来線だけで行っても9680円かかる事から、単純な移動距離に対するコストは抜群に低く、時間や疲労度、天候の影響などは有りますが、大いに魅力的と言えますね。
ま、これで雨天と夜間を除いたロングツーリングの予行練習は無事終了しましたので、これから大いにこのPCXで脚を伸ばしていきたいです。

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