SSブログ

私は「〇〇」で、会社を辞めました! [雑談]

今月よりめでたく「野良犬」になった自分ですが、各方面より大きな反響を頂き、ある程度関係先に配慮した上で、何故この時期に、自分は「ぬくぬく」とした環境が保証できている飼い主のもとを、なんで自らリードを引きちぎって「野に飛び出した」かを、周囲にはっきりさせておこうと思います。


まあ、多くの皆さんから多種多様なご意見ご感想をいただきましたが、「自分の会社員という身分と収入だけを期待している」人達は概ね否定的で、これは苦笑いするしかありませんが同居している実母が最も否定的でした。

否定的な理由は「理解できない」という事のようで、その人達の価値観から大きくは外れていたようです(苦笑)

成るほど、この人達は「こういう眼鏡で自分を見ていたのか」がハッキリ判ったことは、面白くもあり自分としても良い人生経験が出来ました。


反対に今後想定できるネガティブな要素をハッキリ指摘してくれたうえで、自分の選択と決断を応援してくれる方々も大勢いた事は本当に励みになり、この場を借りて感謝と御礼申し上げます。


さて、本題の退職理由ですが、一言でいうと「心底呆れ果てて愛想が尽きた」です。

うわぁー!随分上から目線ですよね(笑)


こんなこと言っては何ですが、自分の社会的な立ち位置や会社内での評価、価値に対しては冷静に、冷えた目で自分を見ていたので理解していました。

「自分はこんなところで働く人間じゃない」なんて己惚れてはいませんでしたよ(笑)


ただ、自分の周囲の流れや、実際現場に行って現実に起きている「目を覆うような惨状」を見るにつけて自分として一つの結論が出ました。

それは

1,現場で起きている現実

2,しなければいけない事

3,現場で考えている事

4、会社が認識している事実

5、会社がやろうとしている事

6,会社が考えている事

7、そして「あるべき」真実

という事象が進行している時系列のラインで、それらがまったく融合することなく進んでいて、おそらく今後平行線を通り越して更に隔離していくことが、ハッキリと確認できたという事です。


問題が山積されて、それらが解決されることなく現場の状況が悪化していき、モチベーションが低下して働く人たちの顔に笑顔が無くなりました。


そしてそれらの現状をまったく認識することなく、「絵に描いた餅」を無邪気に推し進めるリアリティの無い会社施策が進行して、それらが自浄作用で解決されることは無いという結論を得ました。


おそらくこのまま表面上は問題もなく運営されて、自分が定年まで居残っても「会社は存続して収益も有る」うちは大丈夫だろうとは思いましたが、どうにもこの状況に「堪忍袋の緒が切れて」しまいました。


元々は、営業地域の地元の人間で組織が構成されていた元の勤務先は、栃木県南西部特有の地方性と土着性が色濃く残る「日本の古い村社会」の発想が強い組織で、また取引先の「お得意様」も世界有数の有名な一部上場の企業なのですが、世間が抱いている先見性と先進性のイメージとは真逆の「ドメスティックで情実に左右される企業」なのが実態でした。


自分に言わせると、その組織の中身は「日本帝国旧陸海軍」と何が違うの?というような、派閥争い、忖度、内部抗争に明け暮れる組織運営が目立ち、勝ち残った派閥が無意味な組織変更を猫の目のように繰り広げる企業でした。


通常そんな組織ではすぐに破綻するだろうと思われるでしょうが、実は日本では決して珍しい事ではありません。


それでも業績や実績が上がっていたのは「現場力」が非常に強く、組織上厄介者扱いされる「アウトロー」的な人物程実力が高く、忖度なしに「何が正しく適正なのか」という尺度で信念をもって仕事を遂行する「野武士」が存在が大きかったと推察されます。


組織決定に対してそれが間違っていたり不適切であれば「No」と言って業務を動かしていたからです。


またそんな人間を受け入れるだけの許容力が組織に残されていた事と、「創始者」の思いを受け継いでいた、決断力のある経営陣が残っていた事も大きかったとも思います。


ところが、自分の見立てでは「プラザ合意」以降の産業の国際化での競争力確保と銘打った「株主優先」「リストラ」や「アウトソーリング」、「年功序列から業績査定の人事制度」が進行していきました。


経営陣は「ファンド優先思考」で株主の顔色を窺い短期業績に奔走して保身を図り、企業存続を錦の御旗として各種政策と連合執行部の取り込みにより労働組合を骨抜きにして人件費を圧縮させました。


その実旧来の情実組織を引きずったまま業績査定による人事を強行させた結果、経営陣も短絡的な単純な「収益」一点での成果しか見えなくなりました。


目に見える短期業績やそれらしい「本業に関係ない目立つ実績」を「でっちあげる能力と饒舌な話術に長けた」御身の出世第一の人間が経営陣や管理職に登用されていき、自分達のいう事を聞かない、もしくは邪魔な人間を保身のため徹底的に排斥していきました。


結果、「野武士」達は排斥され、追い落とされ、言葉を失い、企業を去り、後身は沈黙を選び、結果として経営陣が考える間違った組織統制の「NO」と言わない人たちの集団となってしまいました。


こうなると日本の企業はなかなか「進路修正」が効きません。

なにせ「保身」が優先される結果、事象の正確な検証と反省が出来ない、もしくは黙殺するからです。


「反省」=「自己否定」=「没落」という強迫観念が異常に強いことや、「ムラ社会」的な、前時代的「人治主義」も理由の一つでしょう。


身近な実例としては、「韓国」がこの「人治主義」の最たるものであり、その結果は、「正論」より「感情」が優先されて、それらを利用する「何者」かに容易に国家全体が煽動されていく様は、日本もよその国の事を悪くは言えないなと、個人的には考えています。


その結果批判を許容できなくなるので、世に言う「PDCA」でいうところの「C」のチェックを行われません。


「うまくいかないから反省もなく次のプランを実行」に走るので物事が改善されて回ることなく、同じ過ちを何十年でもグルグル続けてしまいます。


まあ、こんなことを何十年も見てきて本気で飽き飽きしていたのですが、一昨年まではそれでも我慢して定年までは「私は貝になる」事で、卑しくも自分も保身を図っていました。


比較的に安定した業務の職場に、知り合いが引き取ってくれたこともあり、顔を潰すわけにもいかないと、あまり大騒ぎするわけにもいかず、正直悶々と数年過ごしました。


しかし、世の中は自分の予想通り・・・というか予想もしない「パンデミック」による、コロナ禍が発生したことは大きな転機になりました。


自分は「リーマンショック」以後、10年後には同様以上の経済危機が来ると推察して、「多分55歳ごろにリーマンの時のようなリストラで今度こそ肩を叩かれる」自信がありました(苦笑)


そんなこともあり、40歳後半期より、55歳頃から転職など大きな状況変化があると予測して、資格取得や人脈の構築などを心がけていて、一昨年より生活費の圧縮や貯蓄を進めて「Dディ」に備えていました。


コロナ禍は、表向きは思ったほどの経済危機にはならない・・・というより各政府が無理やり市場を支えるために資金を市場に「ジャブジャブ供給」していることで何とか表向きは保っていました。


しかし、感染対策が人間のつながりのプロセスを根底から変えつつあり、特に日本は大きく「変わらなければ自滅する」程追い詰められていますから、そういった大きな変化が、後押しになった事は間違いありません。


その上、基本的に「本意でない業務内容と組織」で我慢していたこともあり、どうやらそれらが精神的な負担となり、ストレスによる心身障害が顕著になってきました。


その最たるものが「血圧」で、元々高血圧で薬を飲んでいたのですが、それでも「135-90」程度で推移していたのが、ストレス太りもあり徐々に上昇していき、対策としてダイエットで体重を落としているのにも関わらず、上が170近くまで上昇してしまい、一向に下がらなくなりました。


ちなみに「辞表」を提出した翌朝、特に薬の種類など変えていないのにも関わらず上が110まで下がったのを見て驚いたのと同時に、如何にストレスが自分をむしばんでいたかを確信しました。


こんなこともあり、果たして4年我慢できたとして、本当にその時に自分は、自分の望むような人生が送れるような心身状態を維持できるかどうかについて、本当に不安になりました。


また、同様な境遇で現場で鬱々としている同僚の多くが、「投げやり」というか自暴自棄的な風情を醸し出している現状を多く見てしまい、やはり「不本意な状況を生活だけのために我慢する事の弊害」が、人をここまで自堕落にさせるのかという現実に驚愕してしまいました。


とどめは、「本当に野良犬で生きていこうという決意」が自分にあるのかという自問自答を繰り返した結果、「生活と身分の保証」という免罪符が自分をトコトン甘やかさせてることに気が付きました。


このままの状態で4年過ごした結果として、本来準備していたこと、また準備しなければいけないことを実行できている自信がなくなりました。


これは「背水の陣」で自分を追い詰めて、本気で準備を色々と進めていかなければという結論に達し、気が付けばネットのサイトで「辞表のテンプレート」を探して辞表を書いていました(笑)。


もうこうなると、現状で我慢していると確実に病気になるか、頭に血が上って2~3人ほどぶん殴って血反吐をはかせて、刑務所のお世話になることが予想できましたので(苦笑)、犯罪者になる前に辞表を提出しました。


個人的には数年かけて準備していた結果で、後悔しない判断のために多くの研鑽と、いろいろな立場の方に相談をして、単なる一時的な感情の高ぶりや思い付きでない結果を出したつもりではあります。


自分、重要な決断が近づくと「情報統制」が厳しくなる人間で(笑)、周囲には一切そんなそぶりは見せないようにしていたので、結果として「電撃退職」として関係者や知人を驚かせてしまいました。


とまあこのように書いてあると「もう次の就職先ややることなど完璧に決まっていているのでしょう」と思われると思いますが、お恥ずかしい話現時点はほぼ「白紙」状態です。

オイ!(苦笑)


現実的には、まず「やさぐれた」心身状態を回復させる事を優先させており、足の手術や歯の治療など「病院通い」を中心に、5つの資格(うち3つは国家資格)の取得を進めていいます。


あとは忙しい(と称して)できなかった自宅の片づけや物品の整理、断捨離の積極的な推進を日々続けており、余った時間はアニメを見るか自転車を乗るという生活スタイルで、たぶん年内はこのまま過ごすと思います。


個人的な目標としては、数年以内に自転車関連で何らかの「ささやかな収入と多くサイクリスタとの繋がり」が実現できて、余生が過ごせるようにすることが目標となっています。


しかし、ほぼ同年代の方々と、元の会社の人や、いろいろな立場の人達と話し合いましたが、驚いたことに業種・企業は違えども、自分とほぼ同様の考え方を持ち、同じ悩みを持ち、そして決断するか否かで悩んでいるという事実は、是非皆さんにも知ってほしいと思います。


ちなみにやはり「家庭」をお持ちの方は、ほぼ物理的に判断は不可能であり、反対に自分のように「独身」の根無し草の方などは、むしろ判断を阻害する要因がないことに気が付いており、「このまま評価もされず捨てられるのならそんな組織に殉ずる理由はない」という結論に達しています。


まあ、正直言うと、自分の目から見ても、「自ら価値を下げて組織と周囲に迷惑をかけている」同年代の人間も残念ながら少なくはないので、このような流れに至ったのかなという「世代としての責任と反省」も感じています。


とまあクドクドと色々書きましたが、今は「そのうち何とかなるだろう!」とスチャラカ決め込んでモラトリアムを楽しんでおります。


まあそのうち資金が尽きて顔色が変わってくることも予想できますが(苦笑)、自分は「自分の判断では後悔しない、後悔させない」がモットーであり、そんな自分を裏切らないように、肩の力を抜いて歩いていきたいと思います。


nice!(9)  コメント(6) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。